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「最近調子はどう?」「私はずっと在宅勤務だから運動不足だよ。」そんな会話も珍しくなくなった今日この頃。在宅勤務は自由と責任を同時に求める働き方です。世間ではメリットが先行して注目されがちですが、効率的な時間管理とコミュニケーションスキルが求められます。今回の記事では在宅勤務について取り上げてみます。
私の勤務体制
私は
- 都内某所に勤めるサラリーマン
- 現在は週2日を出勤し、残りの3日は自宅で在宅勤務
- このような生活を約4年ほど継続している。
今回は私の実体験をベースにして在宅勤務のメリット、デメリット、さらには仕事効率を上げるコツを紹介したいと思います。
用語解説:テレワーク/在宅勤務
在宅勤務のメリット/デメリット
在宅勤務のメリット
在宅勤務には上記のようなメリットがあります。中でも「通勤のストレスがない」というのはよく聞くメリットなのではないでしょうか。首都圏では片道の通勤に約1時間かけているという話もよく聞きますが、そのような方にとっては在宅勤務を取り入れるだけで約2時間も活動時間が増えることになります。雇用者にとってもオフィスの合理化や交通費支給の見直しをおこなうことで経費削減を推し進めることができます。また、「働き方の多様性を認める会社」というイメージも持ってもらえ、採用活動にとって有利に働くことも期待です。
在宅勤務とBCP(事業継続計画)
自然災害やパンデミックのような緊急事態において、在宅勤務には社員の安全を確保しつつ業務を継続できるというメリットがあります。
オフィスへの通勤が困難な場合でも、社員は自宅から業務を行えるため、業務中断のリスクを大幅に低減できます。従業員が異なる場所からも一貫して仕事を遂行できる環境を整備することで、企業全体の柔軟性と対応力が向上します。
このような柔軟性は、地震や台風などの自然災害に対しても効果的であり、予期せぬ事態にも迅速に対応できます。
在宅勤務のデメリット
デメリットについても目を向けてみましょう。雇用者目線でのデメリットを解消することができず、在宅勤務の導入に足踏みしている企業はあるのではないでしょうか。公務員などは、個人情報を扱う仕事のため在宅勤務の導入が難しいという話も聞きます。労働者にとってのデメリットはオン(仕事)とオフの区別がつきにくくなることがまずあげられます。プライベートな空間であった自宅が突如として仕事場になるのです。人によっては事情は異なりますが、在宅勤務を歓迎しない人もいるでしょう。また、在宅勤務を導入することで新入社員や中途社員の教育が難しくなるという問題もあります。これまではOJTリーダーが隣の席で教えてきたことも、在宅勤務だとビデオ通話などで対応せざるを得ないかもしれません。その結果、在宅勤務は社員のスキルや仲間との連帯感の向上には寄与しづらくなります。
仕事効率を上げるには
在宅勤務をする上で、ある程度は自分の業務を適切にマネジメントをおこない労働環境を整える必要が出てきます。自宅で仕事効率を上げるためのコツとして皆さんに紹介したいのは以下の3つです。
・前日に翌日することを全てリストアップ
自宅にはあなたの業務を見張る上司はいません。在宅勤務だからとダラダラ仕事しないように、Todoリストをまとめておきましょう。事務作業については意外と会社より自宅のほうが集中できて、タスクを一気に消化できるものです。
・デスクまわりの環境を整える
在宅勤務導入初期、私はノートPCの画面一つで仕事をしていました。しかしながら会社のようにデュアルモニターでないと書類の確認や見積書の作成でウィンドウが足りなくなってしまい作業効率を上げることができませんでした。長期的なコスパを考えるとデュアルモニターの導入をオススメします。Officeを使った事務作業、ファイルのドラッグアンドドロップなど二画面あることにより作業効率が劇的に向上します。また、チェアやデスク、マウスなども自分のモチベーションが上がるアイテムでデスク周りを整えていくことをおすすめします。仕事のしやすさはパフォーマンスに直結します。
・朝は早起き、できれば毎日運動を
在宅勤務最大の敵は、不規則な生活習慣と、運動不足です。
在宅勤務だと「明日はいつもより長く寝れるから、夜ふかししてしまおう」と考える人も多いと思います。睡眠不足で仕事に集中できないということがないよう、ライフサイクルを整え、軽い散歩程度でも良いので毎日運動を取り入れることで、冴えた頭で仕事に集中することができます。
在宅勤務が始まり私の周りの同僚も意識的に運動を始める人が増えた印象です。
在宅勤務導入当初の課題
在宅勤務導入当初には数多くの課題がありました。最たる例がこれまで紙で管理していた書類をすべてデータ化して管理することでした。案件の進行管理表もハードコピーの紙ではなく、全てオンラインに移行するのです。会社の中には所謂「古い人」「PCに疎い人」もいるわけで、そのような人たちとも足並みを揃えつつ一つ一つルールを決めていくことは非常に大変な作業でした。
ルールの大枠を予めある程度作っておいて定期的に意見交換することで「こうしたら良かった」「このルールのままだとこういう課題が発生する」などと、在宅勤務黎明期にはこれまで以上にコミュニケーションを取り合っていたことを記憶しています。
在宅勤務を取り入れてみての感想
会社帰りの飲み会など在宅勤務によって失ったものもありますが、得られたものも多くあります。私の家にはまだ小さい子供がいるため、在宅勤務のおかげで朝の家事をする時間が増えたり、保育園に連れて行ったりすることができるようになりました。通勤時間が減った分、家族と過ごす時間が増えたのは非常にありがたいです。週に2日は出勤しているため、周りの社員とのコミュニケーション量をあまり下げずに、「良いバランス」で仕事ができています。在宅勤務をきっかけにモニターを購入し、デスク周りを整えたことで、会社より快適な環境で仕事ができるようになりました。
NTTでは社員の勤務場所を原則として自宅としているそうです。そして、なんと出社が必要な場合は「出張」扱いとされるみたい。テレワークの浸透具合も会社によって様々なようですね。
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