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ライト
法人営業として東証プライムの上場企業をはじめとする数多くの企業との商談経験を持つ。サラリーマンとして働く傍ら、副業、株式投資、にも興味を持ち始め本ブログを開設。
『企業が書かない』×『社会人に役立つ』そんなビジネスコラムを記事にします。
ビジネスメールにおいて言葉選びは非常に重要です。上司やお客様とのコミュニケーションにおいて、普段何気なく使っている言葉が、場合によっては誤解を招くこともあります。その一例に「助かります」という表現があります。果たして「助かります」はビジネスメールの場で使える表現なのでしょうか?
「助かります」は丁寧語になる
まず、「助かります」という表現自体は、丁寧語に分類されます。「助かる」という動詞に敬語の「ます」が付いた形で、相手の行為に対する感謝や敬意を表しています。日常的な会話でもよく使われ、親しみやすい印象を与える言葉です。
ビジネスシーンでは、「この資料を早めにいただけると助かります」といった形で使われることが多いです。相手に対するお願いや感謝の気持ちを柔らかく伝えることができます。
受け手によっては失礼な印象を与えるかもしれない
しかしながら、「助かります」という言葉を使う際には注意が必要です。
「助かります」という表現は、受け手によっては失礼な印象を与えることがあります。そもそも「助かります」という言葉は上司が部下を労うような場面で使われる表現です。そのため、受け手としては上から目線で言われたような印象を受ける場合があります。さらには、相手の行為を当然のように受け取っているかのように誤解されるリスクがあるため、ビジネスメールでは、時と場合によってはこの表現を避けた方が良いかもしれません。
オススメの言い換え表現
「助かります」はどのように言い換えられるの?「助かります」に似た意味の表現は思いつかないけど・・・。
「ありがとうございます」「幸いです」と言い換えるのが無難
それでは、どのような表現がより適切なのでしょうか?ビジネスシーンでは、より丁寧で敬意を示す表現として、「ありがとうございます」や「幸いです」といった言葉が無難です。これらの表現は、相手に対する感謝の意を明確に伝えることができ、受け手に不快な印象を与えることが少ないため、ビジネスメールにおいて広く使われています。
例えば、「資料を早めに送っていただきありがとうございました」「お手数をおかけして恐縮ですが、ご対応いただけますと幸いです」といった形で使うと、相手に対する敬意を示しつつ、依頼や感謝の意を伝えることができます。これらの表現は、「助かります」に比べて、よりフォーマルで丁寧な印象を与えるため、このように言い換えるのが無難です。
「助かります」以外に注意が必要な言葉
「助かります」のように、知らず知らずのうちに使ってしまいがちで注意が必要な言葉を幾つか紹介します。
了解しました
了解は目上の人が目下の人に対して使う言葉で、部下から上司に対して使うと失礼に当たります。「承知しました」や「かしこまりました」が適切です。
なるほど
相手の話を軽い口調で理解したことを示すため、上司に対して使うと軽んじているように感じられることがあります。「おっしゃる通りです」や「確かにそうですね」がより丁寧です。
すみません
謝罪の表現としても使われますが、こちらも相手に対して軽い印象を与えることがあります。「申し訳ございません」がより適切です。
頑張ってください
目上の人に対して使うと、上から目線に聞こえるため失礼とされます。「ご健闘をお祈りします」といった表現が望ましいです。
メールで「なるほど」は使わないけど、会話の中では使ってしまっているかも。口癖になっていたら意識して直さなきゃね。
「助かります」は相手との関係値を意識して使う
ここからは余談になりますが、実際、私は「助かります」という表現をビジネスメールでも使っています。「助かります」という表現は、相手との関係性や文脈によっては、むしろ適切で親しみやすい表現と考えています。特に、親しい同僚や長年の付き合いがある取引先とのやり取りにおいては、「助かります」を適切に使うことで、柔らかいコミュニケーションを図ることができ、親近感も生み出します。
また、「助かります」という言葉には、相手の行為に対する感謝と同時に、相手のお陰で自分の作業がスムーズに進んだというニュアンスが含まれています。例えば文脈を工夫し、「〇〇さんのお陰で作業がスムーズに進行しました。お忙しいところありがとうございました。本当に助かりました。」といった形で使うと相手も協力してあげて良かったと額面通りに言葉を受け取れるのではないでしょうか。
「助かった」と感じた時でも、「助かりました」と素直に使えないのは日本語の難しいところだね。
助かりましたは「〇〇さんのおかげで〜できました」という風に言い換えることもできるんだネ☆
まとめ
「助かります」という表現は、ビジネスシーンにおいて丁寧な言葉であり、相手に対する感謝を伝える効果的な表現です。しかし、受け手によっては軽く受け取られるリスクがあるため、特に上司やお客様に対しては、より丁寧な「ありがとうございます」「幸いです」といった表現を使う方が無難です。とはいえ、相手との関係性や文脈を考慮すれば、「助かります」を使っても問題ない場面も多くあります。
最終的には、状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。言葉の選び方ひとつで、相手との関係をより良好に保つことができるでしょう。ビジネスメールを書く際には、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。