ライト
法人営業として東証プライムの上場企業をはじめとする数多くの企業との商談経験を持つ。サラリーマンとして働く傍ら、副業、株式投資、にも興味を持ち始め本ブログを開設。
『企業が書かない』×『社会人に役立つ』そんなビジネスコラムを記事にします。
ブックオフ(BOOKOFF)の会社概要
商号 | ブックオフグループホールディングス株式会社 |
---|---|
設立 | 2018年10月1日 |
本社所在地 | 神奈川県相模原市南区古淵2-14-20 |
上場/非上場 | 上場(東証プライム)9278 |
業種別分類 | リユース |
事業内容 | 本等のリユース |
売上高(百万円) | 101,843 |
従業員数 | <23.5>連1,572名 単49名 |
BtoC/BtoB | BtoC |
HP | 企業公式ホームページへ |
ブックオフグループホールディングスの平均年齢は46.8歳、平均年収は712万円らしいヨ☆
リユース市場業界の動向とリユース市場でのポジション
昨今のリユース市場は物価高やSDGsへの意識の高まりを受けて勢いづいています。日本国内だけでも市場規模は3兆円にものぼり、今後もリユース市場は発展していくことが予想されます。市場における変化として、従来リユース市場の業態はBtoCが一般的でしたが、最近はフリマアプリなどの台頭が特徴的でCtoCのように用意されたプラットフォーム上で個人間での取引が活発になっていることが特徴です。
そんなリユース市場においてブックオフのポジションは二番手になります。事業の軸足をレンタル市場からリユース市場に転換中のゲオホールディングスが売上規模で見ると最大手といえます。
ブックオフグループの企業構造
ブックオフコーポレーション株式会社
BOOKOFFを運営している会社はブックオフコーポレーション株式会社です。業務内容は『書籍・パッケージメディア、アパレル等の総合リユース事業の運営』になります。
ブックオフグループホールディングス株式会社
その上位組織にブックオフグループホールディングス株式会社という会社があります。こちらはブックオフコーポレーションをはじめとしたグループ会社全体の経営管理業務をおこなっており株式も上場しています。
数字で見るブックオフ
売上高 | 101,843(91,538) |
---|---|
営業利益 | 2,578(1,766) |
経常利益 | 3,040(2,307) |
純利益 | 2,769(1,449) |
自己資本比率 | 37.5% |
ROE | 14.6% |
ROA | 5.5% |
PBR | 1.31倍 |
IR資料 | 企業公式IRページへ |
最新の株式情報 | 会社四季報オンラインへ |
※()内は前年の数字を記載
※数字は百万円
ブックオフグループホールディングスは株主優待制度があり、株を100株以上保有していれば自社グループ買物券2,000円分貰えるんだ。
ブックオフの経営戦略
BOOKOFFの所属するリユース市場は参入障壁が低いことから、市場には粗悪はリユースサービスが乱立し、リユース市場全体のイメージがダウンする可能性があります。そんな中、ブックオフはリユース市場のリーディングカンパニーとして世間からリユース市場にポジティブな印象を持ってもらえるような活動を率先しておこなっていきたいとのことです。
古本ビジネスの見通し
BOOKOFFは今後の古本流通量が減少するだろうとの予想を立てており、古本の販売に変わる他の商材の検討も進めているようです。BOOKOFFには総合リユースショップとして位置づけられているBOOKOFF SUPER BAZAARやアパレル商品の販売をしているBOOKOFF PLUSなど複合的にリユース事業を展開しております。最近だと先述の通りフリマアプリなど競合他社がどんどんとリユース市場に参戦してきています。
BOOKOFFは総力戦という形で公式スマホアプリなどを有効活用しながら顧客の来店頻度の向上、来店機会の創出を図るとあります。また、BOOKOFFは基本戦略に「個店を磨く」とも掲げており、出店地域やターゲット客層に応じて柔軟な店舗設計を戦略的におこなっています。
今のBOOKOFFはデジタルマーケティングなどDX戦略に積極的な姿勢がうかがえました。
BOOKOFFの架空買い取りニュース
2024年6月、BOOKOFFに関して残念なニュースが報道されました。ニュースによると従業員が架空の買い取りをおこない、現金を不正に取得した可能性があるということです。このようなニュースが流れてしまった以上、BOOKOFFに本を売りたいという人達に対するネガティブなイメージは避けられないかと思います。
ブックオフグループホールディングスは上場企業でもありますし、再発防止に向けて真摯に取り組んでいただくことを期待したいです。
まとめ
BOOKOFFは儲かっていることが分かりました。しかし、リユース市場は比較的参入障壁が低く、競合他社が多い市場であることを考えると決してラクに戦える市場ではないことは分かります。
リユース事業はモノを作って販売するのではないため、仕入れ量によって売上も左右されてしまいます。適切な価格で仕入れて適切な価格で販売して利益を上げ続ける必要があり、ビジネスモデルの事業安定性という面でみるとリスクもあるようです。
リユース市場が活況を帯びるということは、不必要にモノの生産をおこなわず既存のモノが欲しい人のもとに適切に回っていることを意味していると思います。そういった観点で考えると、BOOKOFFの事業活動はまさにSDGsなどにも直結することであり、私も一消費者としてBOOKOFFの今後の成長を応援したいと思います。
ちなみになんだけど、ブックオフとハードオフは似ているけど別会社ですよ。社名やロゴが似ているのは偶然ではなくて、創業者がお互いに知り合いで懇意にしていたからだったとか。
ブックオフから独立した宅配買取専門サービス「ネットオフ」というのもあるみたいだね。ロゴとかそっくり
良かったらチェックしてみてね