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ライト
法人営業として東証プライムの上場企業をはじめとする数多くの企業との商談経験を持つ。サラリーマンとして働く傍ら、副業、株式投資、にも興味を持ち始め本ブログを開設。
『企業が書かない』×『社会人に役立つ』そんなビジネスコラムを記事にします。
日本での喫煙率が低下しているとはいえ、職場におけるタバコ休憩の問題は依然として喫煙者と非喫煙者の間に大きなしこりを残します。非喫煙者にとってずるいと感じてしまうタバコ休憩ですが、本記事では、タバコ休憩に非喫煙者がどう向き合えば良いのか、不満を溜めずに仕事に集中するための考え方を探ります。
私は元喫煙者です。喫煙者の感情を理解しつつも、非喫煙者に寄り添った目線で「タバコ休憩」との付き合い方を記事にしてみました。
タバコ休憩は違法ではない
非喫煙者の方にとって感情的には中々受け入れがたいタバコ休憩ですが、まずタバコ休憩自体は違法ではないということを理解しておくことは重要です。企業によっては喫煙に関する特定の規則が定めている場合もありますが、一般的には喫煙者が仕事中に休憩を取ること自体は問題なく、慣習的に認められていることが殆どです。
就業規則で喫煙を禁止する場合も
なかには就業規則で喫煙を禁止している企業もあります。就業規則の中に喫煙に関する規定がある場合、従業員はそちらに従う必要がありますので気になる場合は喫煙に関する規則が無いか就業規則を一度確認してみましょう。
世の中には「非喫煙」を採用条件に掲げる企業があります。そのような企業の一つに星野リゾートグループがあります。喫煙は「作業効率」「施設効率」「職場環境」の悪化を招くとの理由から星野リゾートグループは「喫煙者は採りません」と公言しています。
一般的なタバコ休憩の頻度と時間
非喫煙者からすると喫煙者の離席に敏感になってしまい、お手洗いのために席を立っただけでも「あぁ、またタバコ休憩か」と勘ぐってしまうことがあるかもしれません。
筆者の体感でタバコ休憩は10分/回を5回
喫煙者がタバコを吸いたくなる原因を作っているのが化学物質「ニコチン」です。最後の喫煙から約1〜2時間でニコチンの血中濃度は半分まで低下し、その後にニコチンを欲する禁断症状が現れることになります。このニコチンの作用により、喫煙者は定期的にタバコを吸う必要を感じ、1日に何度もタバコ休憩を取ることになります。
筆者の感覚的なところの話で恐縮ですが、9−18時までの一般的な勤務時間において、タバコ休憩はお昼休憩も含めて5回程度になることが多いです。また一回のタバコ休憩による離席時間は平均約10分程度が平均的だと思います。
あくまで試算になりますが、休憩時間を除いた仕事中のタバコ休憩が1日あたり4回×10分となり、一般的な喫煙者は1日あたり40分程度のタバコ休憩をしていることになる計算です。
40分という時間をどう捉えるかは人それぞれですが、非喫煙者にとってはタバコ休憩を口実に席を離れる回数が多いと「またタバコ休憩?」と不満に感じることがあるかもしれません。喫煙者が非喫煙者よりも多くの休憩時間を取っているように見える場合、そのことが職場の人間関係や業務効率に悪影響を与えることがあります。
非喫煙者のタバコ休憩への向き合い方
非喫煙者がタバコ休憩に対して不満を溜めない方法は、2つのポイントに分けて考えることができます。
喫煙者に対して生物学的な理解を
前述の通り、喫煙者はニコチン依存による禁断症状を緩和するために、定期的に喫煙所へ向かっています。これは彼らにとって不可避な生理的欲求であり、なかなか個人の意志だけでコントロールできるものではありません。喫煙者が休憩を取る理由が、自分の意思ではなく生理的な反応によるものであることを理解することで、少し寛容な気持ちで彼らのタバコ休憩に向き合うことができるでしょう。
もちろん、これは非喫煙者が一方的に我慢すべきだという意味ではありませんが、なぜ喫煙者がタバコ休憩を取るに至るのかについて理解を深めることは喫煙者との対立緩和に繋がります。
非喫煙者からするとなかなか理解できない世界かもしれませんが、「2時間で仕事の集中が切れるなんて喫煙者は大変そうで可哀想だ」と、むしろ同情してあげるような広い心を持つことがタバコ休憩に不満を溜めない考え方に繋がります。
周りを気にせずに自分の仕事に集中する
タバコ休憩に対する不満の一因は、喫煙者が休憩している間、非喫煙者は休む間もなく働き続けているという不公平感です。このような状況では、非喫煙者は自分が損をしていると感じてしまうことがあります。
しかし、ここで大切なのは、他人の行動に気を取られすぎず、自分の仕事に集中することです。周りがタバコ休憩を取っている間こそ、自分の業務に専念できるチャンスであり、喫煙者と差をつけられるチャンスと捉えてみましょう。「仕事で彼らより圧倒的な成果の差を出してやろう」と、ポジティブな視点を持つことが大事です。
非喫煙者はニコチンに振り回されることなく自分のペースで仕事を着実に進めることができるという喫煙者が手に入れたい驚異的なアドバンテージを手にしています。タバコ休憩しなくても集中力を持続できるあなたはハイパフォーマーなので自信を持って自分の仕事に集中するのが最善です。
そうは言いながらも上司や同僚/部下のタバコ休憩が非喫煙者の業務に支障をきたしている場合は問題になります。その場合は然るべき人に相談してタバコ休憩の取り方を改めてもらいましょう。
余談:喫煙者はタバコ休憩中も意外と仕事のことを考えている
余談になりますが、喫煙者は喫煙所で仕事のことを考えていることが多いです。
喫煙所に集まっている喫煙者はたいてい「次はあの仕事しないとな」「あの書類も作っておかなくちゃ」と次の自分が取り組むべきタスクや心配事項を思い浮かべながらタバコ休憩を取っています。時には上司と喫煙所で鉢合わせて、休憩どころか居心地の悪い喫煙タイムになることもしばしばあります。
デスクから離れていたらそれはまぎれもなく休憩だ、と言われてしまえばそこまでですが、タバコ休憩している喫煙者も「自分なりにタイムマネジメントしながら」仕事とタバコと向き合っているのです。
まとめ
JTのキャッチフレーズ「吸う人も吸わない人もここちよい世の中へ」にもあるように喫煙者も非喫煙者も満足できるような職場環境になることが理想です。厚生労働省の発行する職場の受動喫煙防止対策を見ても分かるように政府は企業に対して受動喫煙防止対策のための体制整備を強く求めています。
タバコ休憩に対して非喫煙者が抱く不満は、職場環境や喫煙者とのコミュニケーションの問題から生じることが多いようです。タバコ休憩の問題は感情的な部分が大きいと私は思っており、非喫煙者は喫煙者の生物学的な欲求を理解し、自分自身の仕事に集中することで、タバコ休憩の不公平感やストレスを軽減して働くことができると思います。