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みなさんはCI(Corporate Identity/コーポレートアイデンティティ)と聞いて、どういったものか具体的にイメージできますでしょうか。私がCIを初めて意識したのは会社に入社して1−2年目くらいのことだったと思います。業務の中で会社のロゴマークの使用が必要になり、総務部にロゴマークの使用について問い合わせたところCI(コーポレートアイデンティティ)に関するデータと取り扱いに関する注意書きを返信でもらいました。私にとってはそんな出会いをしたCIに関するお話です。
CI(コーポレートアイデンティティ)とは
CI(コーポレートアイデンティティ)は、言葉通り会社のアイデンティティになります。CIは企業のロゴやコーポレートカラー、フォント、デザインスタイル、コミュニケーションスタイルなどの多岐にわたる要素を包括し、企業の組織文化やブランドイメージを表現・統一化するために使用されるものです。
CIは経営理念に基づいて作成されるものであり、社内外に対するブランディングをおこなう上で非常に重要なものとなります。
CI(コーポレートアイデンティティ)の構成要素
- ロゴ: ロゴは企業の顔であり、ブランドの象徴です。ロゴは独自性や専門性を表現するだけでなく、企業イメージや認知度を高めます。
- コーポレートカラー: コーポレートカラーは企業の個性やイメージを反映し、一貫性を保つのに重要です。コーポレートカラーはロゴや広告、ウェブサイトなどのデザインに使用されます。
- フォント: 使用するフォントも企業のイメージに影響を与えます。フォントは視覚的なコミュニケーションの一部であり、一貫性を保つことでブランドの認知度を高めます。
- デザインスタイル: CIには、広告、パッケージデザイン、ウェブサイトなど、さまざまな場面で使用されるデザインスタイルも含まれます。これには写真やイラストのスタイル、レイアウトの規則性などが含まれます。
- コミュニケーションスタイル: 企業のコミュニケーションスタイルは、文章のトーンやスタイル、使用する言葉などを指します。このスタイルは、ブランドの価値観や目標を反映し、顧客との関係を築くために重要です。
CI(コーポレートアイデンティティ)で期待される効果
もしもCIを整備していないとロゴマークの形やサイズ、カラーが統一されず企業として発信したいイメージもまとまりのないものになってしまいます。その結果、世間からも認知してもらうことも難しいでしょう。CIは企業のブランドイメージを一貫して表現するために必要なものになり、CIを確立しておくことで、他社との差別化を図るのに役立ちます。また、一貫したブランドイメージは、顧客に対して安心感を与え、信頼を築くのにも役立ちます。
ちょうどNOKグループのCIに関するプレスリリースがありましたので、下記もご参照下さい。ご覧いただければCIの使われ方について具体的なイメージを持つことができるかと思います。
CI(コーポレートアイデンティティ)が使用される場面
CIが使われる場面は様々あります。企業のロゴマークもCIの一例ですが、名刺や販促資料などにもロゴマークが載っていることが多いでしょう。時には事例紹介の協力を取引先の会社ににお願いし、CIデータの提供をお願いすることがあるかもしれません。取引先のロゴを自社のホームページで掲載する場合などには、「CIデータ」という統一された企業の組織文化やブランドイメージ、ロゴマークを共有することが重要になってきます。ロゴマークにもカラーやバランス/大きさに厳格な決まりがあり、使用する時は細心の注意を払いましょう。
まとめ
CI(コーポレートアイデンティティ)には企業の組織文化やブランドイメージを社内外に発信していく上で非常に重要なものになります。お客様・株主に対してのイメージ戦略、社員の帰属意識などCI(コーポレートアイデンティティ)は色んな場面や用途で用いられます。CIは長く使い広めていくものになりますので時間をかけて丁寧に作成するのが良いでしょう。また、ロゴマークについては商標登録などして企業ブランドを他社に模倣されないよう、知的財産としても保護が必要になるという側面もあります。
CI(コーポレートアイデンティティ)=ロゴマークのみならず、企業の包括的なブランドイメージや企業の組織文化を指しているんですね。企業のブランド戦略に目を向けみるとこれまでは気づけていなかった面白い発見があるかもしれません。